乳酸菌を加えるウォッシュド。Kurasuの新ロット「Frinsa Weninggalih」は品種構成にも注目

KurasuのFrinsa Weninggalihを紹介するBEANS編集部制作カード。乳酸菌を加えるウォッシュドの見出しと、抽象的なコーヒーの葉と実の図案。 BEANS
Coffee Gear Radar 編集部制作カード
BEANS

Kurasuが10月1日に公開した「インドネシア フリンザ エステイト ウェニンガリ[浅煎り]」。見どころは、ウォッシュドという表記の内側にある乳酸菌を加えた発酵工程と、シガラルタン主体になった今年の品種構成です。同じ農園を継続して飲んでいる人ほど、前年の印象をいったん置いて見たいロットです。

Kurasu公式国内店:Frinsa Estate Weninggalih[浅煎り]
100g・1,900円から。2026年10月3日確認時点で注文受付中。この商品を含む発送は10月9日以降と案内されています。

「ウォッシュド」の中で、何をしているか

商品説明では、洗浄・フローター選別・果肉除去の後、ウェットパーチメントに水とラクトバチルスを加え、タンクで一晩発酵。その後にミューシレージを洗い落とし、パティオで5〜7日、含水率10〜11%まで乾燥するとされています。

注目したいのは、菌を加える段階が果肉除去後であること。長時間のホールチェリー発酵を連想して選ぶと、工程の読み違いになります。公開情報で確認できるのは添加する菌の名称と一晩という工程までで、菌株、温度、pH、接種量は示されていません。乳酸菌添加だけを根拠に、強い発酵香や特定の酸味を約束できるわけではありません。

今年はシガラルタン主体。前年との違いを読む

ロースターの説明では、今回のミックスロットはシガラルタンが中心。前年に感じた花や柑橘の明るさに対し、今年はドライアプリコットや中国茶を思わせる甘さと余韻を挙げ、品種構成の変化をその理由の一つとしています。品種ごとの配合比率は公表されていません。

ここでの比較対象は、一般的なインドネシア産コーヒーよりも、Kurasuが前年に買い付けたFrinsaです。「同じ農園・同じ精製名なら同じ味」とせず、ロットを構成する品種まで追うと、リピート購入の判断材料が増えます。ただし、収穫年も異なるため、風味の変化を品種だけに切り分けた比較試験ではありません。

Frinsa全体と、この一袋を分けて見る

Kurasuの2026年産地訪問記には、自社農園のロット、周辺農家のチェリーを扱うFrinsa Collective、輸出を担うパートナー農園が区別して登場します。今回の商品は自社農園Weninggalihのロット。Frinsa名義の別商品にある品種や発酵条件を、そのまま当てはめないことが大切です。

訪問記では、ウェニンガリは既存の松林を残してコーヒーを栽培する場所として紹介されています。松の下で生じる光量や水分・養分の競合も記されており、単に「シェード栽培」という説明より、生産条件を具体的にたどれる資料です。

100gから注文可能。今週末の即納品ではない

国内店では100g・1,900円、250g・4,200円を掲載。確認時点では両サイズの豆・挽き豆とも注文可能でした。国内配送ポリシーでは、コーヒー豆のみ100g×3袋まで全国一律300円と案内しています。サイズや同梱品で配送条件が変わるため、注文画面で合計を確認してください。

発送開始の案内は10月9日以降。10月3日時点で購入手続きはできますが、すぐに届く在庫としては扱えません。価格・受付状況・発送日は変わる可能性があります。

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